BSで放送される緊急対策地上波放送は東京の放送局ばかりで困っている人がいるという新聞社の記事

●「地元ニュース見られぬ」

 地上デジタル放送への移行で、地元の情報が入らないと不安を抱く人たちがいる。地デジ後も電波が届きにくい難視地域への緊急対策として、国はBS放送のアンテナやチューナーを無料で配布。衛星経由で在京キー局の放送は見られるようになったが、地元のニュースが見られないのだ。

(略)

 これが地デジで改善されるのかと思いきや、やはり映らなかった。家は400メートルおきに点在し、地区で共聴施設を作るのも難しい。国の救済対象となり、BSアンテナをつけると映像は鮮明に。だが、映るのは東京の放送だ。

 同地区の吉成トミ子さん(78)もBS導入で不鮮明なアナログを見なくなったが、「いざという時はやっぱり見る。いま放射能で牛とかワラとか騒いでるでしょう。地震とか原発とかこういうときは地元のニュースは余計に大事だよね」。

 郵便局に勤務する男性(55)は「(震災報道で)浦安や埼玉の液状化には詳しくなったが、本来は地元の土砂崩れやダム決壊のほうが大事なのに」。

 鮫川村では、近隣の町と共同で全戸にケーブルを敷設する案も検討したが巨額の費用を前に見送った。

 BSによる難視対策の対象は、被災3県を除き全国に約15万世帯。県内には約1万4千世帯ある。被災3県以外では、24日を最後にアナログに頼ることができなくなった。総務省は2015年3月までの「緊急措置」というが、鮫川村にその後の対策は示されていない。(田玉恵美)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001107280005

朝日新聞の記事。抜粋。
多分この記事の意図は「地上波難視難民を何とかするためにはよりきめ細かな対応を総務省は行うべき」ということだと思う。
私は「地方の地上波もBSで送信すべきではないか(SD画質でいいから)」と思っていたところ。
実際どうなんだろう。
デジタル放送移行を地上波のみで断行した総務省ポリシーからすれば、たぶん総務省はしないだろうけど。
けどそれじゃ救われない人がいる*1
それは分かっている。じゃどうすればいいのか。
朝日新聞のこの記事・記者さん、BSで地方地上波を放送すべきと思ったのかもしれないが、それじゃ朝日が自分の首を絞めかねないと思ったかどうか。
絶妙な記事と思った次第。

*1:そもそもテレビ見れるようになることで何に救われるのかっていうそもそもの話もあるね・・・