内なる戦い

心の内面との戦いは大変つらいものだ。
私の場合、頭に物事をため込めばため込むほど、負担になって前に進めなくなるたちである。
頭にため込んでいる間はそのことに集中し、そのことしか考えられなくなっていってしまう。
だから私にとって、「物事を忘れること」が非常に重要な要素になってくる。
「物事を忘れること」は、自分の場合、頭にため込んだ物事をアウトプット、つまり外に出すことによりなされることが多い。
議事録取りに固執するのも、頭の中にため込んでおくことが心理的に負担だからである。
早めに打ち合わせ結果をアウトプットして、頭を空っぽにする必要があるからである。そうしないと、負担は解消されないのだから、本当に面倒だ。
また、議事録だけではなく、今後どう行動すべきか、何を今日すべきかを考えるだけでも頭がいっぱいになる。
このような思考は、朝起床した瞬間、無意識のうちに始まる。
「今日何をすべきか」、起きた瞬間に無意識のうちに考え始めてしまうようだ。
「今日何をすべきか」考え始めると、今日すべきことが明日すべきこと、今後すべきこと、来年すべきことにつながり、「すべきこと」の雪だるまが、起床後の30分くらいで起きてしまうのだ。
これは大変な負担である。
調子がよいときは、「あ、また思考の雪だるま(思考の悪循環を自分ではそう呼んでいる)をやっちゃてるよ」と自覚して、悪循環的思考をストップさせ、とにかく忘れることに成功することもある。
しかし、何かの拍子に調子が悪くなると、無意識のうちに始まるこの思考の悪循環を止めることはできなくなる。
「あ、また思考の雪だるまをやっちゃてるよ」ができなくなる。
そう思えるもう一人の自分がいなくなってしまうのだ。
気づかないのだ。
思考の悪循環は心と体の両方に大きな負担を与える。
心理的側面から言うと、その日はその「気になる物事」を解消するために一生懸命にならざるを得ない。
だから、朝、仕事を始めるときの集中力は、自分で言うのも変だが、ものすごい。
一応朝スケジュールを立てるのだが、2時間かけて終わらせるつもりだった仕事が、45分程度で終了しているときがあって、呆然とすることが結構あったりする。
冷静になってみると、その「気になる物事」を爆破するような突発事項でも起きてくれた方が、気が楽なんじゃないかと思う。
で、45分で終わらせた仕事の続きは、今日行うことができない仕事、つまり自分だけでは解決できない仕事だったりする。
こうなると、朝の45分で自分は消耗しきってしまうのだ。
気がつくと、ひどい頭痛、ひどい目の痛み、そしてとてつもない疲労感だけが残っていることに気がつく。
いや、気がつかない。
気がつかないが、冷静になってみると、そういったものだけが残っているらしい。
朝の45分が終わった後、午後に打ち合わせがあったりすると、今度は午後の打ち合わせに向かって思考がフル稼働し始める。
また思考の雪だるまが始まるのだ。
打ち合わせは必ず上司への報告が必要だし、結果を後で見返す必要もあるので、記録に残す必要があるが、上司への報告を後回しにしてしまうとそれが心理的負担感につながることを私は知っているので、打ち合わせの時に議事録をとってしまい、打ち合わせ直後にそれをそのまま報告書にまとめてしまう。
議事録をその場でとるのは、議事録をとるのが楽しいからではなく、自分の負担感を軽減するために行っているのである。
正直、冷静になってみると、ちょっと異常なほど自分は負担感を感じやすい奴である。
いずれにせよ、

思考し始めたことは必ずアウトプットしないと、気がすまない

という悪癖により、自分は疲弊していくのだなぁと感じる今日この頃。

思考の悪循環を止めるためには2つ方法があると考えている。

一つは、何でもいいから、形になってなくてもいいからアウトプットしてしまう方法。これは議事録取りでも行っている手法をもっと簡単化できないか、ということ。
もう一つは、「なんとかなるよ」とか「また思考の悪循環をやっていると、大丈夫大丈夫、一休み一休み」と思えるもう一人の冷静な自分を育てること。
うーん、この冷静なもう一人の自分はまるでアニメの一休さんのようだな。
前者の解決法は、これまで行ってきたやり方をもう少し押し進める必要があるが、たぶんPDAはその良きツールになってくれると思う。
つまり、思いついたら形はとにかく気にしないでPDAに記録してしまい、あとは忘れてしまうことを心がけることだ。
後者の解決法は、結構難しい。
心の余裕がないと「冷静なもう一人の自分」は現れてこないのだ。調子がよいときは、結構この「冷静なもう一人の自分」にだいぶ助けられた。
しかし、なぜか最近「冷静なもう一人の自分」が現れないのだ。
というわけで、私は若干疲弊してしまい、「冷静なもう一人の自分」が現れるまで休憩することにした。
PDAが疲弊の根元かもしれないという悪い予感もあるが、こいつはもう私の脳味噌の一部だし、冷静な自分を取り戻すためのメモマシンとして必須のツールだ。
私には冷静なもう一人の自分が現れる頻度が高くなるまで休憩が必要だなぁと思うのだ。


という上記思考が、睡眠後3時間おきに襲ってくる覚醒時に起きた、「無意識に始めてしまった思考の悪循環」である。
なんともメタな野郎だ俺は。とほほ。
仕方がないので、起床してとにかくアドエスに書き出した。
たぶんこれはそのまま今日の日記エントリーになるだろうなぁ。
いつもの日記と内容が大きく異なるが、気にしないで欲しいなぁ皆さん。