スタック電卓 calcr ver0.06

対応できるご要望にお応えしてみました。

変更内容

  • 単項演算子に "1/X" を加えました。Xレジスタの逆数がXレジスタに格納されます。
  • *キーと#キーを入れ替えるオプションを追加しました。
    デフォルトでは、PokeCalcと同様、*キー:"."、#キー:"X⇔Y"ですが、
    ショートカットに"-ck"オプションを加えると*キー:"X⇔Y"、#キー:"."になります。

以下

掲示。わかりにくい電卓だから何度だって再掲示

きっかけ

WinodowsMobile用の電卓ソフトはすでにいっぱいあります。
一方、個人的にはhp 12C platinumを愛用していると言うこともあって、どうしてもスタック電卓の操作が体に馴染んでいます。
しかしながら、HP電卓エミュレータは海外にたくさんあるものの、

  • かんたんに使え、
  • アドエスの前面キーボードが利用できる

スタック電卓ってないんですよね。

ないなら作ろう!
できる範囲でorz

ということで、作って見たしだい。
eVC++のHelloWorldスケルトンをいじりました。

というわけで画面は簡素。

超簡素。
http://www.d2.dion.ne.jp/~ujiie/wzero3/calcr/0.06/image.jpg
Advanced/W-ZERO3[es]でしか動作確認していませんが、多分W-ZERO3[es]でもいけるんじゃないかなぁと思います。
calcrの"r"は、RPN電卓のRをもじってます。
「カルクアール」と呼んでください。

インストール

  1. calcr.zipからzipファイルをダウンロード。
  2. zipファイルを展開。WindowsXPで展開するとcalcrフォルダ内にcalcr.exeができていると思います。アドエスで展開しても同じかな?
  3. アドエスのたとえば\Program Files\配下に↑で展開したフォルダごと放り込んでください。
  4. ↑の例でいくと\Program Files\calcr\配下にcalcr.exeがあるので、これをコピー。
  5. \Windows\スタート メニュー\プログラム\配下にショートカットを作成してください。
  6. 普通はこれでおしまい。
  7. もし、"."を"#"キーで入力したい方はcalcr.exeのショートカットオプションに
    -ck
    を追加してください。(ChangeKeyのつもり)

キー

  • カーソルキー上:+
  • カーソルキー↓:−
  • カーソルキー←:×
  • カーソルキー→:÷
  • アクションキー:エンター
  • *キー:小数点.(-ckオプションを付けた場合はX⇔Y (レジスターXとYを交換))
  • #キー:X⇔Y (レジスターXとYを交換)(-ckオプションを付けた場合は小数点.)
  • クリアキー:レジスターXをクリア([CLx]キーですね)
  • ソフトキー左:単項演算子メニュー √と1/Xが使えます。
  • ソフトキー右:R↓(レジスターのロールダウンです。[R↓]キーですね)
  • [OK]キー:アプリケーション終了(最小化じゃないです。)

使い方

例を使いながら。

12+24=

を計算します。

12
アクションキー(エンター)
34
+(カーソル上)

こんな感じ。

  1. スタックに数字を載せて行きます。
  2. 入力された数字はまずXレジスタにエンターキーで登録され、確定し、YレジスタにPUSHされます。
  3. 次に数字を入力すると、Xレジスタに登録されます。
  4. 次に演算キーを押すと、XレジスタとYレジスタで演算され、演算結果がXレジスタに格納されます。

こんな感じ。

使い方

じゃZレジスタとかTレジスタとか、使わないでいいじゃんと思うかもしれませんが、次の例を。

(12+34)/(56+78)*(89+12)=

この場合は

12
アクションキー
34
+ (12と34をたして)
56
アクションキー
78
+ (56と78をたして)
÷ (12と34をたした結果を56と78をたした結果で割って)・・・A
89
アクションキー
12
+ (89と12をたして)
× (Aの値と89と12をたした結果をかける)

Zレジスタまで使い、結果がXレジスタに残りました。
場合によってはTレジスタまでいくこともあります。

使い方

クリアキーを押すとXレジスタのみ消えます。
全部のレジスタを消したかったら

  1. クリアキーでXレジスタをクリアし
  2. アクションキー連打

アクションキーを押すと、すでに確定されたXレジスタの値がPUSHされていきます。
よって全部のレジスタが0になります。

使い方

逆に計算した結果POPされると、Tレジスタの値がZレジスタにコピーされます。
よって

  1. Xレジスタに定数を入力
  2. アクションキー連打 Tレジスタまでいっぱいにすると。
  3. この定数を煮るもよし、焼くも良し。Tレジスタからどんどんコピーされてきます。

というわけで

私にはHP電卓はおもろい存在なのです。
物好きな方は使って見てね。

超絶にわかりやすいマニュアル

YHPのころの日本後マニュアルがあったので確保しておきました。
HP12C日本語マニュアル
非常にわかりやすいです。
スタックの挙動についてマニュアル188ページ(PDFでは190ページ)以降にすばらしい解説がありますので、ぜひお読みください。
スタックの挙動はこれに準拠しています。

ソース

HelloWorldスケルトンと星羽さんのPokeCalcのソースを見比べながら作りました。
星羽さんがソースを公開されなかったら作れなかったでしょう。
解説もいただいて本当にありがとうです、星羽さん。
w-zero3日和
星羽モバイル日和
というわけで、ソース後悔
変なフラグが多くなっていくよー。整理したい。

  • 今回は、フラグ増やしたくなかったので関数へのポインタを使ってみた。久しぶり。

注意事項

  • WithATOKで半角数字をOFFにしている場合は数字入力できません。今後対応できるか自信がありません。申し訳ないです。