予定表

PIMとしてPDAを使う人は必ず、スケジュール管理ソフトをどうするか迷うと思います。
だいたいにして、WindowsMobileに標準搭載の「予定表」は、月間表示、週間表示においては、スケジュールの有無しか分からず、壁掛けの月間カレンダーのようにスケジュールを把握したいと思ってしまうので、標準ではないほかのスケジュールソフトを探すことになります。
私もそんなふうに、月間表示でちゃんとスケジュールを表示してもらわないとなぁとか思い、いろんなスケジュールソフトを利用したり、レジストしたりしました。
標準の予定表以外で、今のWindowsMobile5にインストールできるメジャーなスケジュールソフトは、

ROSE
さいすけ
OffisnailDate
TSUKIMI

あたりかなと思っています。(KMWeekもいい感じかな)
個人的に思い入れがあるのは、カシオペアE-500(Palm-sized PCと呼ばれていた頃)で利用していたROSEでした。
1999年〜2000年頃かな?
スケジュールソフトの使い方も自分の中では確立していない頃で、何か職場のイベントがあると、自分の仕事とは関係なくても入力したり。
とにかく、カシオペアとは蜜月のころでこいつをどう使おうかと試行錯誤している頃。
月間表示ができるROSEはすごくよくできているソフトであり、しばらく試用したあとレジストして入力しました。
当時入力したスケジュールは、母艦とのOutlookと同期していたので、未だにW-ZERO3[es]で参照できたり。
その後PDAとしてSL-A300(こいつは本当によくできた電子手帳だ!)を利用したので、WindowsCEを再度手にしたのは初代W-ZERO3でした。
初代W-ZERO3を利用し始めたときに真っ先にインストールしたのは、たしかさいすけで、そのあとROSEをインストール、OfficenailDateと続いたんじゃないかと思います。
でもある時、「月間表示は自分を追いつめるんじゃないか」と思いはじめたんですね。
月間表示にすると、その月にしなければいけないスケジュールがわんさと表示されます。これって、見た目はいいんですが、意外と自分の気持ちが萎えることに気づいたんですね。
萎えちゃうとモチベーションもあがらないし、気分も悪くなる。
何げに焦ってしまうので仕事のミスも増えて、結局時間がかかる。
さらに、気持ちが焦ってしまうのであまり良いアイデアとか発想ができなくなる。
これは本当にそうだったんです。
「月間表示は見た目が良いけど、自分にとってはあまり良いことがないようだなぁ。とにかく月間表示はやめよう」と思ったので、月間表示をやめて、一日表示をデフォルトにしたんです。
次に、
「今日、何を何時から何時頃にするとスケジュールソフトに入力することで、やるべき仕事の順番を整理しよう」
などと思って、ここ半年くらい実践しています。
これが結構いい感じなんですね。
「何を何時から何時頃にする」の「何時」は、結構アバウトでも良いんです。概ねこの時刻はこの仕事をしていたらいいな、くらいの気分で入力するんですね。
そうすると、気持ちが落ち着いて集中できるんです。
不思議と焦りが少しやわらぐんです。
たぶん、「スケジュールに追われる」感覚から「スケジュールを自分が制御している」感覚に変わるからかなと思います。
となると、スケジュール管理ソフトはWindowsMobile標準の予定表で十分だったりしないかと考えて、ここ数ヶ月使っているんですが、びっくりすることに、私のスケジュール管理の仕方に思いのほかあっていました。
というわけで、今は標準の予定表を利用しています。
標準の予定表は、ご存じかも知れませんが、ほとんどキーボードで操作できます。

新規スケジュールの登録はCtrl+Nでできます。
登録画面ではタブキーや上下カーソルキーでフォーカスを移動できます。
日付フィールドでエンターキーを押せば、簡易カレンダーが表示されるのでカーソルキーで移動し、エンターキーを押すと日付フィールドに反映されます。
時刻フィールドは、Shift+上下カーソルキーで30分単位で変化させることができます。

また画面キャプチャの通り、スケジュールが重なるとスケジュールが赤く表示されます。
また、自分には関係ないけど気になるスケジュールがあるときは、「公開方法」フィールドを「空き時間」にしてやれば(エンターキー→上下カーソルキーでキーボードで変更できます)、他のスケジュールと重なっても赤くなりません。
画面キャプチャでは、「あんなイベントがあるらしい」が空き時間として登録されています。
注目は、終日スケジュールとして登録されている「○○調査締め切り」も公開方法を「空き時間」として登録していること。
これを、空き時間ではなく、デフォルトの「予定あり」のままにすると、その日の他のスケジュールがすべて真っ赤になります。
終日スケジュールとして登録されている「○○調査締め切り」は、この日が調査の締め切りではあって自分としては把握しているいる必要はあるけれど、この調査に関する「具体的作業」は、何月何日の何時から何時に行うと別途「予定あり」スケジュールとして登録することにしています。
そんなわけで、

公開方法「予定あり」:実際に自分が作業するスケジュール
公開方法「空き時間」:把握しておいた方がいいスケジュール(このスケジュールで実際に作業が発生するときは、別途「予定あり」スケジュールとして具体的に日時を決めて登録)

というルールを決めて運用しています。
朝必ずスケジュールを登録・編集する時間が必要ですが、自分のスケジュールはなるべく自分で制御するというスタイルをとるために、スケジュール管理ソフトを利用することで、自分にとって自然に発生する「焦り」を少しは緩和できているんじゃないかと、信じてみている今日この頃です。