Surface RTはiPadみたいに普通の人が普通に使えるガジェットじゃない、と最近の実感として思う。Modern UIはMetroじゃない。

 また、これらの業績には、Surface RTの在庫調整にかかった約9億ドルの費用を反映しており、1株あたり7セントの影響を受けている。Surface RTは6月以降、日本国内で1万円値下げしたほか、7月以降は海外でも150ドルの値下げを実施しており、不調が伺える。

Microsoft、Surface RTの在庫調整に9億ドルの費用を計上 ~2013年度通年は増収増益 - PC Watch

Windows RTは失敗作だ。われわれは最初からそう言っていた。本誌だけではなかった。Windows RT、より具体的には生後9ヵ月のMicrosoft Surface RTに好意的なレビューを探すのは非常に困難だ。そして今Microsoftは、自社の最新収支報告で、ついにわれわれが正しかったことを公に認めた。

同社は前四半期に9億ドルという巨額の減損処理を、売り残ったSurface RTのために行った。もっと多くを物語るのは、Microsoftがこの損失を公表したという事実だ。それほど膨大だった。同社は投資家に向けて、なぜウォール街の予測を達成できなかったかを説明する必要があった。

Microsoft、誰もSurface RTを欲しがっていないことをようやく認める | TechCrunch Japan

失敗作というかなんというか…
Surface RT使ってて、面白いなぁとか思う一方で

画面に表示されないジェスチャーでアプリを操作させているのが、メトロっぽくない

と思うようになりました。
iPhoneAndroid、そしてWindows Phoneでさえ、そのUIは、操作に必要な情報がアイコンなりで画面で表示されるんですが、
Windows 8Windows RTのModern UIでは、メニューを表示させるのであっても、下から上にスワイプさせるとか、設定を呼び出すのに右から左にスワイプさせるとか、
画面に表示されない、まるで魔術でも扱っているようなジェスチャーでコンピュータを操作させる必要があるんですよね。
メニューを表示させたかったら、「メニューはここですよ」という表示があってしかるべきだろうし、「設定はここをクリックしてね」という表示もあっていいと思うのに、極端に没入型のUIにしたがゆえに、メニューはここ、設定はここといったアイコンまでもが排除されてしまっているのが、Windows 8Windows RTの Modern UIなんですよね。
アプリの終了だって、画面に表示されているわけじゃなくて、画面の上から下に向かってスワイプ。
これは誰もわからない。
覚えるべきジェスチャーが少し多いですよね、Modern UIは。

そういう意味では、わかりやすさを目指したMetroとは違う進化をしたUIがModern UIかなと。

Modern UIというのは、行き先をわかりやすく表示させるためWindows Phoneに導入された初期の "Metro" 、そして現在のWindows PhoneのUIとは全く違う、どう操作したらいいか初心者にはさっぱりわからないUIなんです。それをMetroと呼んでよいかといえば、否、かなと思うんですね。
Metroと呼び続けなくて正解でした。だってMetroじゃないもん。

慣れればああそうかとなるんですが、メトロの初期の思想って、慣れてなくたって行き先がわかるようなUIだったんじゃないかなあと思うのです。
どこでこんな風にMetro UIからModern UIに変化してしまったのか、Windows Phoneのようなメニューだけでもアイコン表示されるようなUIになぜModern UIはならなかったのか、とてもその理由をイチユーザーが想像することは難しいです。

Windows PhoneのUIだったら、まだとっつきやすかったんじゃないの?Modern UIは。

と思い始めている今日この頃です。
でも、慣れちゃったしこれはこれでいいかなとは思うんですが、

パソコン教室が必要なレベルですよねModern UIって。それでいいのかな?

iPhoneのUIは操作のためのGUIが画面上に表示されているし、Androidも整理されていないとはいえ画面上にGUIとして表示されている。

Windows 8Windows RTのModern UIはGUIじゃないんですよね。

画面に表示されていないのにどうしたらいいの?と初心者は思うはず。
とっつきにくさは仕方ないよなぁと。
でも慣れちゃったしこれはこれでいいかなとは思うのですが。