動画を Windows Phone 7 で扱う必要があったのでffmpegを利用してmp4形式に変換してみる
htc 7 mozartに動画を入れたくなったんですが、そのままでは扱えない形式だったので、融通の利くmp4形式に変換できるffmpegをコマンドラインから使ってみました。
フロントエンド使えば楽なんだろうけど、せっかくだからコマンドラインから使うと。
ffmpegの日本語でよくまとまっているサイトってのはちょっと見当たらなかったけど
ウィキペディアはそこそこ詳しく載っていたので、これを参考に。
FFmpeg(エフエフエムペグ)は動画と音声を変換することのできるUNIX系OS生まれのフリーソフトウェアであり、libavcodec(動画/音声のコーデックライブラリ)、libavformat(動画/音声のコンテナライブラリ)、libswscale(色空間・サイズ変換ライブラリ)、libavfilter(動画のフィルタリングライブラリ)などを含む。ライセンスはコンパイル時のオプションによりLGPLかGPLに決定される。コマンドラインから使用することができる。対応コーデックが多く、多彩なオプションを使用可能なため、幅広く利用されている。
FFmpeg - Wikipedia
Windows向けのバイナリはどこにあるのか…
ウィキペディアに記載の通り、どちらかのありがたい方が、Windows向けにコンパイルしてくれている!
でもそのありがたい方が日本の方じゃなくて、入手先が英語で面食らうが、何とかすると。
Builds - Zeranoe FFmpeg
32bitバージョンは
32-bit Builds (Static)
にあるLatest(最新のもの)をダウンロードすればいいのかな。
今日時点では「FFmpeg git-c1fe2db 32-bit Static (Latest)」。
64bitバージョンも同様に
64-bit Builds (Static)
にあるLatest(最新のもの)をダウンロード。
今回は64bitバージョンが欲しかったので、「FFmpeg git-c1fe2db 64-bit Static (Latest)」をダウンロードする。
圧縮形式.7zファイルの解凍準備
.7zファイルは Windows では直接開けないので、別途ダウンロード、インストールしておく。
圧縮・解凍ソフト 7-Zip
幸い、日本語ページが用意されているので比較的容易。
「ダウンロード」のURLからインストールファイルをダウンロードして実行。
インストール終了したら、一応PCをログオフまたは再起動しておくと、右クリックから .7z ファイルを解凍することができる。
ffmpegのインストール
ffmpegの.7zファイルを解凍したら終わり。特にインストーラーなどない。
解凍したフォルダの中に "bin" フォルダがあって、その中の ffmpeg.exe が実行ファイル。
ただし、コマンドコンソールからしか使えない。
ffmpegを使ってmp4形式に変換する
cmd.exeを立ち上げて、ffmpeg.exeが格納されているフォルダまで移動する。
cd \xxx-xxxx-xxx\ffmpeg-xxxxxxx\bin
作業を簡単にするために、このフォルダに、変換元の動画ファイルを入れておく。
今回は、.mp4ファイルに変換するので、cmd.exe から次のように打ち込んでやる。
ffmpeg.exe -i inputfile -f mp4 output.mp4
出力ファイルのサイズを小さくするとかいろいろ気にしなければいけなければほかにもオプションをいろいろつけなきゃいけないけど、
特に気にしなければこれでいいと。
エンコード・デコードが始まるので終わるまで待つ。
出力されたmp4ファイルを Windows Phone 7 に取り込む
出力されたmp4ファイルを Windows (母艦)のエクスプローラで、ライブラリ配下の「ビデオ」フォルダにぶち込む。
Zune を立ち上げると自動的にこのmp4ファイルを認識するので、Windows Phone 7 を母艦に接続し、Zune内で Windows Phone 7にドラッグ&ドロップ。
ZuneからWindows Phone 7への取り込みはあっという間ですね。不思議ー。
mp4ファイルはモバイルの世界で融通が利くことを実感。隔世の感あり!
これからは何かあったら ffmpeg で mp4 形式に変換しておきましょうか。